あすよみのマサです。
イノベーションの長旅を航海になぞらえて、イノベーションの始め方について書かれた本「START INNOVATION!」。
「あすよみ」でも過去に2回イベントを開催しています。
その著者であり、LinkedInで30万人以上のフォロワーをもつオランダのハイス・ファン・ウルフェン氏が2年ぶりに来日するという情報をキャッチ。
これはまたとないチャンスということで、私が所属する富士通デザインで講演をお願いすることにしました。
当日、会場には富士通グループから約30名の社員が集まり、オンラインでも約70名の方が聴講しました。
講演では大企業でイノベーションを始めるときのポイントや、イノベーターになるための心得などを、体全体を使ったパフォーマンスも取り入れながらお話しいただきました。
ハイス氏が提唱する「FORTHイノベーション・メソッド」とは、5つの島をめぐりながら、上層部とプロジェクトチームが一体となり、顧客の不満を見つけ出し、顧客が欲しいと思うアイデアを創出する大変ユニークなメソッドです。
そして最後に、イノベーションチーム全員が有望だと思える複数のミニビジネスケースを持ち帰ります。
1.Full Steam Ahead
2.Observe & Learn
3.Raise Ideas
4.Test Ideas
5.Homecoming
「FORTH」とは、これらの島の頭文字をとったもので、「FORTH イノベーションメソッド」は、保守的な大企業ほど効果的にハマると彼はいいます。
途中で立ち行かなくなってしまったイノベーションプロジェクトの多くが、2もしくは3からスタートしているのではないでしょうか?
大きな組織で求められる規模のイノベーションを実現するには、1が最も重要であり、ここに充分な時間をかけずに進めた場合、多くのリソースが無駄になってしまうかもしれないのです。
中世の時代、あなたがもし大航海にでるとしたら、何か月もかけて準備をするはずですよね。コンパスと地図もなくいきなり海に出るなんて無謀な行為と言えるでしょう。できれば経験豊富なガイドも連れていきたい。イノベーションの旅も同じことが言えます。
2年前に日本で初めて開催された「FORTHイノベーション・メソッド公認ファシリテーター養成講座」では、そんなFORTHイノベーション・メソッドの考え方に大変感銘を受けました。
5泊6日のプログラムは朝から晩までインプットの量が半端なく、頭がパンパンになったのを今でも覚えています。
私が学んだイノベーションの始め方において大事なポイントやエッセンスを少しでも感じてもらえたらと思って、企画したのが今回の特別講演でした。
日本では第2回となるファシリテーター養成講座はすでに満席ですが、5/26の1日ワークショップはまだ席があるようです。
今日を持った方はぜひご参加ください。
組織内で素晴らしいアイデアを爆発的に生み出す方法〜START INNOVATION 1 Day Special Workshop
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